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医師の喫煙率7.1% 喫煙者の医療費負担増に「賛成」は6割近くに ケアネット調査

公開日時 2012/09/07 04:00

ケアネットはこのほど、医師1000人を対象にタバコに関する意識調査を実施し、医師の喫煙率は7.1%だったと発表した。この調査結果は今年8月のもの。前回2011年9月調査では喫煙率は8.6%だったため、1.5ポイント減少したとしている。また、喫煙と疾患リスクの高まりが指摘されていることから、「喫煙者は医療費の保険料や自己負担額を上げるべきか」と聞いたところ、賛成が6割近くにのぼった。

調査は同社の医師・医療従事者向け専門サイト「CareNet.com」医師会員を対象に実施した。有効回答数は1000件。調査日は8月17日。方法はインターネット。回答医師の年代は20代1.7%、30代19.7%、40代35.0%、50代33.0%、60代8.5%、70代以上が2.1%――。

JTの全国たばこ喫煙者率調査によると、2012年5月現在の喫煙率は21.1%(前年比0.6ポイント減)。今回のケアネット調査では、医師の喫煙率が国民全体より低いこと加え、減少率も高いことが見て取れる結果となった。

ケアネット調査によると、医師1000人のうち、「喫煙したことがない」医師が56.7%と最も多く、次いで「以前喫煙していた」医師が36.2%、「喫煙している」医師が7.1%――だった。「喫煙は医療費増につながるため、喫煙者は保険料や医療費などの負担額を上げるべき」との考え方への賛否を聞いたところ、賛成が58.1%、反対が15.5%、どちらともいえないが26.4%――だった。賛成医師からは、「なぜ非喫煙者が、喫煙による疾患の医療費を負担しなければならないのか」「疾患リスクが上昇することは証明されているため、応分の負担を求めるべき」といった意見が多く見られた。一方、反対との医師からは「飲酒・肥満・塩分過多など他の生活習慣や嗜好品の扱いはどうするのか」などの意見が寄せられた。

なお、以前喫煙していた医師の禁煙のきっかけは、「自身が禁煙を勧める側にあるため」「COPD患者を見て」など立場上の理由のほか、結婚や子どもの誕生、院内の禁煙施策など環境の変化も多く挙がったという。

 

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