厚労省 11年医薬品生産金額は3.1%増
公開日時 2012/08/23 04:00
厚生労働省は、11年(1~12月)の薬事工業生産動態統計を公表した。一般薬を含む医薬品生産金額は6兆9873億6700万円で、薬価改定年の10年の0.6%減から一転して3.1%増となった。10年はいずれもマイナスだった金額の多い上位3薬効(中分類)は、トップの血圧降下剤は1.6%増、2位の他に分類されない代謝性医薬品は8.7%増だったが、3位の消化性潰瘍用剤は0.8%減だった。
生産金額は、調査期間内の生産数量にメーカーの販売価格を乗じ、消費税を加えた額。総額には一般薬や配置薬も入る。医療用医薬品だけを見ると、6兆3445億1200万円で3.2%増。薬価改定のない年は伸びる傾向にある。上位15薬効群(中分類)では、10年5位だった高脂血症用剤が17.5%減と9位にダウン。一方、10年7位だった鎮痛・鎮痒・収瞼、消炎剤が11.9%増で5位にランクアップ。糖尿病用剤は10年と同じ15位だったが、8.2%の伸びを示した。
なお、08年、09年と増加し、10年には減少した一般用薬は、11年は2.5%増となった(金額6172億3100万円)。
