ジェネリック不可 医師の15%にとどまる 一般名処方は医師の3割 QLife調査
公開日時 2012/06/20 04:02
月500万人が利用する病院検索サイトや医薬品検索サイトを運営するQLife社はこのほど、医師を対象にジェネリック(GE)の処方選択に関するインターネット調査を行い、GEの調剤を不可としている医師は15%にとどまることがわかった。医師の多くがGEの処方・調剤にそれほど抵抗を感じていないことがうかがえる結果となった。
調査対象は全国の医師で、有効回答数は802人。調査時期は6月1日~6日。
GEの処方方針を聞いたところ、「一般名処方した上でGEの銘柄まで希望」との回答医師が9.4%、「一般名処方し、GEへの変更は薬局(薬剤師)に任せる」が20.2%、「先発品名で処方しているが、GEへの変更は禁止していない」が55.2%、「先発品で処方しており、GEへの変更は不可にする」が15.2%――となった。全体の約3割の医師が一般名処方していることや、全体の8割以上の医師がGEへの抵抗感をあまり持っていないことが示唆された。
GEの処方選択で製剤自体の評価のほかに重要と思うことを複数回答可で聞いたところ、医師の7割以上が「品質に信頼が置ける」「安定供給体制が整っている」「医療安全に積極的に取り組んでいる」「有害事象の発生時の迅速対応の体制」を重視していることもわかった。今回の調査結果からも、従来から指摘されている品質、安定供給、情報とのGE使用促進の3大要素への取り組みの重要性が指摘された。