抗てんかん薬 処方患者数は6年間で2割弱増
公開日時 2012/05/30 00:00
単剤処方からスタート患者増で併用剤数も増加社会的な関心の高まり昨今、京都府で発生したてんかん患者が引き起こした凄惨な交通事故を契機に社会的にてんかんへの関心が高まっている。てんかんは脳での異常な神経活動が原因の疾患だが、反復性発作を起こす疾患であるため、かつて患者は運転免許が取得できず、02年の道路交通法改正により発作再発の恐れがないなどの条件付きでの免許取得が可能になった。しかし、免許取得に際して、てんかん罹患歴は患者の自己申告に依っており、京都の事件では運転者がこれを怠っていたことが問題となった。もっともこの交通事故に関係なく、国内のてんかん治療では従来からいくつかの問題点が指摘されている。まず、てんかんの有病率は一般的に人口1000人当たり4~9人とされ、これを日本の人口に当てはめれば...