サノフィとアルフレッサ 点頭てんかんの治療薬を共同開発へ フェーズ3から
公開日時 2012/04/09 04:01
サノフィ・アベンティスとアルフレッサホールディングス(HD)は4月5日、サノフィの抗てんかん薬ビガバトリンを日本で共同開発をする契約を締結したと発表した。既に欧米では製品化(製品名:Sabril)されており、サノフィが治験薬を製造・輸入し、アルフレッサHDの子会社のアルフレッサファーマが国内治験を進める形。開始時期など詳細は明かしていないが、点頭てんかんを対象にフェーズ3からスタートするという。
この薬剤は、医療上の必要性が高いとして厚労省がサノフィに開発要請していたもの。点頭てんかんは、生後5年程度の間、突然の身体の屈曲などの発作を1日に何度も繰り返すとされるが、治療が難しいとされ、副腎皮質ホルモンを筋注するといったことが行われている。今回、開発することになった薬剤は経口剤で、英国では点頭てんかんの第一選択薬に位置づけられるという。中枢神経領域に強いアルフレッサと組むことで、迅速な開発に進めるつなげるものとみられる。開発、申請が順調にいけば、製造販売承認はサノフィが持つとしているが、販売形態については未定という。