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PhRMA財団  比較有効性研究で2大学に助成金

公開日時 2012/01/06 04:00

米国研究製薬工業協会財団(PhRMA財団)は、米ジョンズホプキンズ大学およびワシントン大学に対して、両大学が比較有効性研究(CER)教育プログラムを設置することについて、各25万ドルの助成金を授与すると発表した。

同プログラムの目的は、米国のカレッジや総合大学で学生にCERの知識やスキルに精通し、修士号、博士号を獲得させ、CERに詳しい人材の育成とCER研究の裾野を広げることにある。

PhRMAが今回設けた助成金は、今後、毎年授与され、患者志向アウトカム研究所(PCORI)が行っているような高品質のCER研究を支援する意味合いもある。PCORIは、2010年のオバマ・ヘルスケア改革法により患者中心医療の確立を目的に設立された非営利団体。

CERは、医薬品・医療技術など異なった治療インターベンションの臨床的有効性・便益・リスクおよびヘルスケア管理法・組織化へのアプローチなどを比較、観察する研究。医療従事者は、比較研究の結果を患者ケアの改善を目的に「告知された」(インフォームドコンセント)治療の決定に活用する。

PhRMA財団比較研究諮問委員会のJean Paul  Gagnon委員長は、CER研究で助成金を供与するのは初の試みとしながら、「助成金を申請した多数の優秀な機関があったが、CERの研究を続けその関連活動で進歩を示したので、ジョンズホプキンズ大とワシントン大が選ばれた」と授与理由を話した。

ワシントン大学のLou Garrison教授は、「我々はPhRMA財団の支援で比較有効性研究の大学院修了教育プログラムをスタートできることを喜んでいる。新たな患者中心のアウトカムリサーチの時代を迎えるにあたり、このような機会を得て、新たな教育を受けたいとのニーズは余りあるほどある」と今回の助成金制度設置がタイミングの良い取り組みだと歓迎した。

PhRMA財団は設立から46年経過、創薬、科学研究などの分野での卓越した研究に財政支援を行っている。すでに2200人以上の科学者が助成金を供与されている。


 

 

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