病院薬剤部 汎用薬「供給問題あった」4割 万全の供給策求める声強く
公開日時 2011/09/29 04:02
MONTHLYミクス編集部は、新薬採用アンケートで、東日本大震災や薬価制度上で課題が提起されている汎用薬の供給状況についても病院薬剤部の意見を聞いた。この1年間、院内で供給問題になった薬剤があるかとの質問に対し、223の回答病院のうち「ある」が37%。ただし「ない」「わからない」の回答には震災に限っては「ある」が4病院あり、それを含める39%と約4割に上った。
供給に支障が出た薬剤を挙げてもらったところ、あすか製薬の甲状腺機能低下症治療薬チラーヂン(39薬剤部が指摘)と、アボットなどの経腸栄養剤(27薬剤部が指摘)で、調査では断トツの多さだった。工場が被災したあすか製薬、アボット、中外製薬の製品が目立つ。ほか、希望者が殺到して品薄になった禁煙薬チャンピックス(ファイザー)、HPVワクチンのサーバリックス(グラクソ・スミスクライン)、ヒブワクチンのアクトヒプ(サノフィ・パスツール)もあった。
震災により供給体制の意外な脆さか露呈したことで、メーカー側に万全の策を強く求める声が寄せられた。各社が震災時にMR活動を自粛したことで「困った」との意見もあった。
詳細な記事や、供給の問題があった汎用薬リストはMONTHLYミクスの10月号(10月1日発売)に掲載する。