米国ジョージア州 個別化医療の日を制定
公開日時 2011/09/21 04:00
米国ジョージア州は、個別化医療を推進する団体である「個別化医療連合(PMC)」と協力、全米で初めて、9月1日を「個別化医療の日」(Personalized Medicine Awareness Day)として制定、同日、ジョージア州のMorehouse大学で制定祝賀記念式典を開催した。
同州が、「個別化医療の日」を制定したのは、同州にあるMorehouse大学が、血液凝固剤ワルファリンに対する患者の感受性を遺伝子テストで診断、至適用量の決定を行う研究で実績を上げるなど個別化医療研究の盛んな大学であることに加え、同州政府も個別化医療推進を支援しているため。同州のNathan Deal知事は、記念式典で、ヘルスアウトカムの改善とヘルスケア供給の効率的な方法のひとつとしての個別化医療の重要性を十分に認識した初の知事として、「個別化医療の日」を宣言した。
PMCのEdward Abarahams会長は、「Deal知事の宣言は、政治家が、個別化医療について、米国における逼迫したヘルスケアの改善と医療費高騰の2つの問題を解決する良い手段であることを認知した証しである」と評価した。同日は、Morehouse大学の学長、ワルファリン研究担当教授、Emory大学教授らがシンポジウムで個別化医療に関する講演を行った。
PMCは個別化医療の研究、製品の商業化、個別化医療の普及・啓蒙などに携わる科学者、大学、研究機関、企業ばかりでなく、保険者団体、患者団体なども加盟している。