骨粗鬆症治療薬市場
公開日時 2011/08/30 00:00
22年ぶりのVD製剤エディロール同系統からの切替進む骨粗鬆症の薬物療法では従来からビタミンD3誘導体製剤(VD)を中心に展開してきたが、1990年代後半に破骨細胞を阻害し、骨吸収を抑制するビスフォスフォネート(BIS)製剤が登場すると、骨密度増加がVDよりも高かったため、一気に薬物治療の主流を占めるようになった。そうしたなかで今年4月にVDでは22年ぶりの新薬となるエディロール(一般名・エルデカルシトール、中外製薬/大正製薬/大正富山医薬品)が発売された。同薬は既存のVD製剤に比べ、3年間の新規椎体骨折発生頻度を統計学的に有意に低下させるなど、高い骨折抑制効果をうたっている。エディロール登場の影響について医療情報総合研究所(JMIRI)の処方情報データベースから探ってみた。まず、経口骨粗鬆症...