「用量漸増」という視点で戦略を考える
公開日時 2011/07/28 00:00
アイ・エム・エス・ジャパン株式会社コンサルティング&サービス松井信智匿名化した患者の処方薬剤を時系列でトラッキングできる「調剤レセプトデータ」を活用してマーケティング戦略を高度化させる企業が増えてきた。しかし、長い間研究されてきた売上データやリサーチデータの活用方法と異なり、調剤レセプトデータの活用方法についてはまだまだ手探り状態であると感じている。この連載では調剤レセプトデータをいかに活用し、戦略立案に結びつけていけるかを検証してみたい。抗うつ薬のSSRI等は、低用量で開始して徐々に一日用量を漸増するよう添付文書に記載されている。有害事象が発現しない限りは適切なタイミングでしっかり用量漸増することで、医師・患者の治療満足度向上と、自社売上の最大化の両方を実現することが理想であり、プロマネの...