日本BI 1日1回のパーキンソン病治療薬「ミラペックスLA錠」を新発売
公開日時 2011/07/21 04:02
日本ベーリンガーインゲルハイムは7月20日、非麦角系ドパミンD2受容体刺激薬で抗パーキンソン病薬のプラミペキソール(製品名:ビ・シフロール錠)の1日1回投与製剤「ミラペックスLA錠0.375mg」「同1.5mg」を同日から発売したと発表した。非麦角系ドパミンD2受容体刺激薬の1日1回投与タイプは国内初となる。ミラペックス錠は1日1回の服用で24時間にわたる安定した効果が持続するため、患者の利便性と服薬アドヒアランスの更なる向上が期待できるとしている。
1日3回投与タイプのビ・シフロール錠からミラペックス錠への切り替えを進めるかどうかについては、「医師や患者さんの治療の選択肢を広げることができたことが重要。今までの薬剤(=ビ・シフロール)に慣れているとの患者さんもおられるだろうし、切り替わっていくかどうかは市場ニーズで決まる」(同社広報部)としており、現時点では両剤で展開していく考えだ。
パーキンソン病は高齢者においてアルツハイマー病に次ぐ2番目に多く見られる慢性神経変性疾患。世界的な有病率は65歳以上の約1~2%と推定されているという。パーキンソン病には運動症状が認められているが、抑うつ症状、疼痛、認知機能症状、睡眠障害などの非運動症状が先行する場合もある。症状は患者で異なり、時間とともに悪化する。