疾患修飾RA薬とRA、乾癬患者の糖尿病リスク
公開日時 2011/07/06 22:59
関節リウマチ(RA)および乾癬がインスリン抵抗性と糖尿病(DM)に関連があるという観点から、従来の研究は、全身免疫抑制剤がインスリン抵抗性とDMのリスクを軽減すると示唆していた。それを検証するために、新規にRAおよび乾癬と診断された患者について腫瘍壊死因子(TNF)阻害剤、メトトレキサートおよびヒドロキシクロロキンなど各種DMARDs(疾患修飾抗リウマチ薬)の使用状況を比較した後ろ向きコホート研究を行った。
1996年1月から2008年6月までの間にDMARDsレジメンを受けた22493治療エピソード(13905症例)を分析した結果、TNF阻害剤あるいはヒドロキシクロロキンの投与を開始した患者は他のDMARDsの投与に比較してDMのリスクが低下したことが示された。Daniel H. Solomon(Department of Medicine, Brigham and Women’s Hospital)ほか。
JAMA 2011;305(24):2525―2531