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PhRMAメンバー企業 277剤の皮膚科薬を開発中

公開日時 2011/06/28 04:00

 米国研究製薬工業協会(PhRMA)のメンバー企業が現在、277剤に上る皮膚科領域の治療薬を開発していることが分かった。PhRMAが6月13日発表した。皮膚疾患は、ニキビから乾癬、黒色腫から感染症と多種だが、米国では1億人以上が罹患しているという。そのため、皮膚疾患の医療費も膨大な額に上り、ヘルス関連調査会社Lewin Groupの調べでは、2005年の皮膚疾患医療費は393億ドルと見込まれる。そのため、PhRMAメンバー企業が多数の皮膚疾患治療薬を開発していることは、患者を救うばかりでなく、社会的な経済的負担を減少させるうえでも望みを与えるものだ。


277剤の薬効別内訳は次の通り。


*74剤は皮膚がん治療薬。そのうち、毎年68000人の米国人が新規に罹患する黒色腫の治療薬は63剤。
*皮膚および軟部組織感染症治療薬は60剤。同疾患は、米国の外来患者のうち1400万人を占める。
*乾癬治療薬は41剤。乾癬には750万人が罹患しているといわれ、米国では自己免疫疾患のうち最も多い。
*皮膚炎(湿疹)治療薬は14剤。同疾患患者の90%は5歳以下に罹患している。世界中の小児の10-20%が皮膚炎を持つといわれる。
*酒皶治療薬は9剤。酒皶には1400万人の米国人が罹患している。


PhRMAのJohn Castellani理事長兼CEOは、「皮膚および多様な皮膚疾患への科学的理解が深化したので米国のバイオファーマ企業は、年齢・人種などを問わず、広範囲な人々に影響を与える皮膚疾患を減少させるために必要な先端技術を駆使している」とメンバー企業の努力を評価した。
 

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