MSDの皮膚T細胞リンパ腫治療薬ボリノスタット 大鵬が販売へ
公開日時 2011/06/15 04:01
MSDは6月14日、同社が承認申請中の皮膚T細胞性リンパ腫(CTLC)治療薬ボリノスタット(=一般名、予定販売名:ゾリンザカプセル)について、大鵬薬品と販売契約を締結したと発表した。大鵬が販売を行う。
大鵬によると、CTLCは国内に推定1000人ほどいるとみられるが、実際に治療薬の適応となるのは100~200人程度とみている。対象医療機関が限られることから、経口抗がん剤で実績のある大鵬が情報提供活動と販売活動を担うことになった。契約に伴う一時金などの内容は非開示。
CTLCに対する治療薬は国内にないという。5月30日の薬食審・医薬品第二部会を通過しており、6月~7月には正式承認となる。オーファンドラッグ指定で、厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で開発要請されていた。