東日本大震災を受け一時活動自粛があったＭＲ活動だが、医療情報医療系市場調査会社のシノベイトヘルスケアジャパンが行った調査によると、医師の95％が「これまでと同様に行うべき」と回答した。被災地の医師か否かで大きな違いはなかったという。

これは５月17日、都内でeyeforpharmaが開いたMarketing Excellence Japan 2011で、同社の知本伸也グループマネージャー（写真）が発表した。調査は、東日本大震災時とその後における医療情報のあり方について、医師約3000人、患者・一般消費者1000人を対象に実施されたもの。

その中で震災によるＭＲ活動への影響についても取り上げ、活動自粛のほか、広がるエコ意識（節電など）がどう影響してくるかも調査した。車を用いた活動を「減らすべき」とした医師は12％にとどまった。一方、紙媒体を用いた情報提供活動に対しては24％が「減らすべき」と回答。震災から半年後の状況として、よりeディテールにシフトすべきとの意向を医師が持っていることも紹介された。知本氏は、これは長期トレンドであると見方を示した。