味の素製薬 炎症性腸疾患治療剤のフォーム剤開発へ 独社から導入
公開日時 2011/04/05 04:00
味の素製薬は4月4日、ドイツのドクター・ファルク社が欧州で炎症性腸疾患(IBD)治療薬として販売しているブデソニド注腸フォーム製剤について、日本で独占的に開発、製造、輸入、販売する権利を取得したと発表した。IBDには腸に注入する液状の薬剤はあるが、フォーム製剤は日本にない。炎症部位に直接投与が可能で、漏れにくく、下痢を誘発しにくいという。
味の素製薬は、まずは潰瘍性大腸炎を対象に1年以内に開発に着手したいとしている。開発計画や発売時期のめどは明かしていない。既に欧州10カ国以上で販売され、ステロイド注腸剤市場の約4割を占めるという。契約一時金など金銭的やりとりについては非開示。
ファルク社からは08年4月にも1日1回投与の5-ASA顆粒製剤(開発コード「AJG501」)を導入しており、現在、潰瘍性大腸炎の治療薬を目指し国内フェーズ3まで進んでいる。