あすか 供給困難のチラーヂン 生産準備を開始 4月中旬再開目指す
公開日時 2011/03/24 04:00
あすか製薬は3月23日、震災で工場が被災し供給困難な状況に陥り、医療現場が懸念を示していた甲状腺機能低下症治療薬チラーヂンS(一般名:レボチロキシンナトリウム)について、いわき工場で生産準備に入ったことを本誌に明らかにした。4月中旬の生産再開を目指す。
同剤は国内シェア98%を占めるといわれ、いわき工場で生産されていたが、同工場が被災し、供給困難な状況となっている。同社によると、チラーヂンの生産ラインの被害は軽微であることが確認されたことから、生産に向けた準備に入った。流通在庫は1カ月程度(15日現在)ということから、欠品を出さないため、4月中旬の生産再開を目指す。
対策として示していた海外製品の緊急輸入、製造委託先の確保も並行して進めており、国内企業1社と製造委託することで合意し、具体的に生産する方向で進めているという。