中医協 新会長に森田・東京大教授 総会は来年度改定の是非論に触れず
公開日時 2011/04/21 04:02
東日本大震災の影響で3月2日から開催を延期していた中医協は4月20日、議論を再開した。任期満了に伴い新会長には森田朗・東京大学大学院法学政治学研究科教授を選出。震災により被災地の医療施設が診療機能を失ったりする状況にあることや改定財源の問題から12年度改定の先送り論もあるとの報道があったが、この日の総会では改定の是非論に触れられることなく、改定論議の焦点の一つである病院勤務医の負担軽減の議論が前回に続き行われた。ただ、前回改定の検証調査や改定の基礎資料となる医療経済実態調査での被災した医療施設の扱いなど、調査への影響について検討を求める意見があった。
ほか、震災関連では、被災により今後急性期病院としての機能が維持できなくなったり、地域での役割が変わったりしたことでDPCを続けられなくなった病院が、DPC対象病院からの退出を希望した場合に、その可否を審査する「DPC退出審査会」を設置を決めた。