佐藤製薬 タイロゲンをジェンザイムに承認承継 4月1日
公開日時 2013/01/30 04:00
佐藤製薬は1月29日、遺伝子組換えヒト型甲状腺刺激ホルモン製剤タイロゲン筋注用0.9mg(ヒトチロトピンアルファ遺伝子組換え)について、製造販売承認をジェンザイム・ジャパンに承継することで合意したと発表した。4月1日に承継予定で、それ以降ジェンザイム・ジャパンが製造販売、情報提供・収集活動を行う。
同剤は、分化型甲状腺がんで甲状腺の摘出手術を受けた患者に、残存甲状腺組織の有無の確認に用いられる。同剤が承認される前は、診断前に甲状腺ホルモン剤の投与を一旦止める必要があり、それに伴って患者は、便秘やむくみ、倦怠感など甲状腺機能低下症の症状に見舞われていたが、同剤は甲状腺ホルモン剤を止めることなく診断を可能にした。同剤は09年から販売されている。