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ヤンセン・武田薬品 抗認知症薬レミニールを新発売 同一製品名でコ・マーケティング

公開日時 2011/03/23 04:03

ヤンセンファーマと武田薬品は3月22日、アルツハイマー型認知症治療薬「レミニール」(一般名:ガランタミン臭化水素酸塩)を同日に新発売したとそれぞれ発表した。同一商品名でそれぞれ販売(コ・マーケティング)する。同剤の効能・効果は、軽度~中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制。抗認知症薬としては国内2剤目となり、ファーストインクラスのエーザイのアリセプト(ドネペジル塩酸塩)以来、約10年ぶりの新薬の登場となる。

同剤は1日2回の経口投与で、錠剤、口腔内崩壊錠、内用液の3種類の製剤を揃えている。患者や介護者の生活習慣や要望に応じた剤形選択ができるようにした。同剤は、アリセプトと同様のアセチルコリンエステラーゼ阻害作用を持つことに加え、ニコチン性アセチルコリン受容体に対する増強作用も持つ。これら2つの作用によって脳内アセチルコリン濃度を高めるとともに、神経伝達物質の放出も促進するという。新たな機序も持つことから、既存薬で効果不十分な患者に対しては、より効果が期待される。

日本で同剤はヤンセンが開発して、2011年1月21日に製造販売承認を取得。一方で、営業面では、10年3月末のヤンセンと武田との共同発売契約に基づき、コ・マーケティングする。同剤の情報提供は、ヤンセンが全約900人のMRのうち中枢神経領域担当MR(人数は非開示)が、武田は約2000人のMR全員が担当する。武田の医薬営業本部の山中康彦本部長は、「(レミニールは)医療上必要性の高い未承認薬として開発要請され、申請からわずか11か月でスピード承認された社会から期待される薬剤。長い間、本剤を待ち望まれていた患者さんとそのご家族がより良い毎日を実現されることを願っている」とコメントした。

両社によると、同剤は欧州で2000年に承認されて以降、米国、フランス、英国、ドイツなど70以上の国・地域で承認されている。また、欧米の主要な治療ガイドラインでは「軽度から中等度のアルツハイマー型認知症」に対する標準的治療薬のひとつに位置づけられているとしている。



 

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