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ノボノルディスク Sorensen CEOインタビュー(上)

公開日時 2011/03/24 04:00

ノボ ノルディスクの2010年業績は、昨年初め発売されたGLP-1受容体作動薬ビクトーザ(リラグルチド)が順調な伸びを示したほか、インスリン製剤が好調で、前年比13%増となった。同社Lars Sorensen CEOは、The Pink Sheetの取材に応じ、ビクトーザや今後発売が予定される持続作用型基礎インスリン製剤Degludecなどの特徴、糖尿病薬市場環境などを語った。


◎強い血糖降下作用と1日1回投与のメリットを強調


- ビクトーザの成功の秘訣は何か?イーライリリー/アミリンファーマシューティカルズのBydureonが市場に参入するとどう影響を受けるか?


Sorensen CEO: ビクトーザは、リリーのByettaに比べ、血糖降下作用が強いこと、1日2回投与でなく1日1回投与などのメリットがある。Bydureonについても同様の見方が出来、同剤の市場参入には心配していない。もし競争者を選ぶとするなら、Bydureonを選ぶ。それが答えだ。


- アミリンファーマシューティカルズはビクトーザとBydureonの直接対決データの公表を計画している。どんな影響があるか?


Sorensen CEO: 直接対決のデータの統計的分析をするともっと試験をしばしば行わないと勝たないことがわかる。GLP-1受容体における血糖コントロールの一定の上限レベルを獲得してこそ可能だ。我々はビクトーザでそれを獲得できた。試験実施者がその効果を得られるように十分投与するなら、我々は同じ血糖値を下げる効果を得られる。彼らがもしそうしないのなら、別の結果が得られ、副作用の指標も異なるものになるだろう。


◎従来品からの切り換えは10% 


- ビクトーザのマーケットシェアは?また、対象となる服用患者の種類は?


Sorensen CEO: 新規患者が主で、切り替えは従来品からの10%程度だ。我々はインスリン抵抗性改善薬、スルホウレニアの競合薬として、またメトホルミンへの上乗せ薬として、2型糖尿病の治療カスケードでの比較的初期の薬剤として考えている。経口薬で無効な患者の60%は確保したい。GLP-1を選択する患者の3分の2は獲得したい。今年中には米国市場ではByettaを上回るつもりだ。


- ビクトーザの現在のシェアは?GLP-1市場の拡大は?


Sorensen CEO: 処方せんでは40%台のため、市場は拡大している。最も大事なことは長期的に市場を形成、そのクラスを築くことだ。そのことが、我々が、競合者がいても心配しない理由だ。市場を形成しビジネスをすることのほうが重要だ。


◎米国内のMR数2000人 現状では適正規模 状況に応じ再評価も


- 米国の販売組織の規模は?また、それは適正な規模か?


Sorensen CEO: 米国では2000人のMRを持っている。2010年2月のビクトーザ発売の際には全員が同剤に関与した。第3、第4四半期になり、一部はインスリンのほうに戻った。適正な規模と考えている。もちろん、常にMR数を評価するという柔軟な対応が必要だ。今後2-3年以内に新しいインスリンを上市するので、状況に応じ、実態を再評価しなければならない。


(The Pink Sheet  2月28日号より)  FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから

 

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