武田薬品の長谷川社長 経済同友会の次期代表幹事に 武田トップ人事注視の見方も
公開日時 2010/11/22 04:01
経済同友会は11月19日、来年4月に任期満了を迎える桜井正光代表幹事(リコー会長)の後任の次期代表幹事に武田薬品の長谷川閑史社長をあてる人事を幹事会で了承し、発表した。1946年の経済同友会発足以来、製薬業界からの代表幹事就任は初めて。
長谷川社長は2011年4月27日に開催される経済同友会の通常総会と理事会の承認を受けて就任する予定。長谷川社長は現在、経済同友会の副代表幹事で政治・行政改革委員会の委員長を務めている。
経済同友会の代表幹事は、1975年に複数代表幹事から単独代表幹事制に移行してからこれまで7人が代表幹事になっているが、近年では加盟社の会長職が就任することが慣例となっている。長谷川社長が11年4月に社長職のまま代表幹事に就任すれば、85年4月に代表幹事に就任した当時の日産自動車の石原俊社長以来となるが、石原社長は代表幹事に就任した2か月後に同社会長に就任している。こういった過去の歴史や慣例から、来年4月以降の武田薬品のトップ人事を注視する見方もある。