米ジェンザイム社が武田薬品に接触 買収交渉と海外メディア報じる
公開日時 2010/11/18 04:01
仏サノフィ・アベンティスから総額185億ドルの敵対的買収を仕掛けられている米ジェンザイム社が武田薬品と買収交渉をしていたと14日付の英メール・オン・サンデーをはじめ海外各紙が報じている。
ジェンザイム社経営陣は、サノフィが提案している1株当たり69ドルという買収価格が低すぎると一貫して主張していたが、敵対的買収開始以後、サノフィ以外の有力各社への買収の打診を含めた代替策の検討。この過程で武田薬品と接触し、同社も買収に興味を示していたという。
一説には武田薬品は1株82ドル、総額約198億ドル(約1兆6400億円)で買収する可能性があったものの、既に両社の交渉は決裂したと報じられている。その一方で、武田薬品がジェンザイム側と再度協議を行う可能性は残されているとの指摘もある。今回の報道に関して、武田薬品は一切のコメントを控えている。
◎武田薬品以外にファイザー、GSKなどの名前も
また、各紙は関係者談として、ジェンザイムは武田薬品以外に米ファイザーやグラクソ・スミスクライン、ジョンソン&ジョンソンとも交渉していると報じている。