FDA 消費者に抗生物質の適正使用を呼びかけ
公開日時 2010/11/19 04:00
米国でも抗生物質の過剰使用は社会問題化しているが、抗生物質の適正使用を消費者に喚起するために11月15日から21日までの日程で、「抗生物質の使用に賢くなろう週間」(Get Smart About Antibiotics Week)が始まった。米食品医薬品局(FDA)が疾病管理予防センター(CDC)、学会、民間企業などと共同で展開しているが、FDAは、消費者に対して、抗生物質の使用について、①抗生物質は処方通りに服用して効果が表れるので、服用間隔を飛ばさないで、処方通り服用しよう、②抗生物質はその時の感染症に対して有効なので、飲み残しは服用しない、③本人の症状に適した抗生物質を処方しているので、他人の抗生物質を服用しない‐など服用コンプライアンス順守を直接呼びかけている。
FDA医薬品評価研究センター(CDER)のEdward Cox抗菌剤製品部長は、「消費者に抗生物質の不適正な使用について理解してもらうことは、抗生物質耐性の蔓延を遅らせる第1歩」と同週間の意義についてコメントした。