医師の学会参加費用 最多は「病院から一部出る」 全額自腹も23% メドピア
公開日時 2010/10/22 04:01
約3万人の医師会員制コミュニティサイト「MedPeer」を運営するメドピアはこのほど、医師の学会参加費用に関する調査結果をまとめた。最も多かった回答が「上限があり、一部病院から出る」(45%)で、年1回~数回、5万円~30万円と幅があった。次いで「全額、個人負担」(23%)、「全額病院から出る」(15%)となった。ただ、「全額病院から出る」といっても、「回数制限はあるが、金額上限はない」「発表者であれば何回でも全額出る」など何かしらの条件はあるようだ。また、「その他」との回答は17%で、「自分たちで獲得した研究費から」「発表者に限り医局費から交通費などが出る」とのコメントも見られた。
調査は9月22日~10月5日にインターネットで実施した。有効回答数は1739件。この調査は会員医師が他の会員医師に質問し、回答を得るもの。今回の質問は、「学会や研究会が細分化され、参加する学会・研究会が多くなるほど、年会費はもとより出張に伴う交通費など経済的負担が増大している」として、学会参加費用のねん出状況を聞いた。
「上限があり、一部病院から出る」との回答では、「上限は5万円。しかし、1年に5回以上学会に出席するので20万円前後かかる」(50代、小児科)、「年3回までどこでもOK(海外ダメ)。宿泊代は上限がある」(40代、一般内科)、「年1回、国内学会のみ補助が出る。上限10万円」(40代、循環器外科)「年2回、参加費(全額)、交通費(片道1万3500円以内)、宿泊費(1泊7000円以内)」(50代、麻酔科)など病院によってまちまちな条件で補助が出ているようだ。