勤務医に聞く定年後の働き方 トップは他の病院での再雇用 しかも非常勤で
公開日時 2010/09/10 04:01
医師の会員制コミュニティサイト「MedPeer」を運営するメドピアはこのほど、勤務医の定年退職後の働き方に関する調査結果を発表した。最も多かった回答が「他の病院・医院で再雇用先を探す」の41%で、他の病院での非常勤を望む声が相次いだ。これに次ぐのが「現在の勤務先に雇用延長してもらう」の26%で、慣れた環境で診療を続けたいとのコメントが多かった。一方、「開業する」との回答は10%だった。現在の会員数は約3万人。
調査はインターネットで実施した。調査期間は7月23日~8月5日。有効回答数は1827件。「他の病院・医院で再雇用先を探す」と答えた医師からは、「常勤は縛られるので週1~2回がベスト」(50代、消化器外科)、「非常勤でゆっくり家族サービスしたい」(40代、皮膚科)、「老健や老人ホーム管理医など時間的余裕が得られやすい組織で勤務したい。死ぬまで医者という仕事をやめられない気性と思う」(50代、一般内科)といったコメントが多かった。また、「体力・気力・知力・希望があればできるだけ困っている地域・病院で勤務しようと思う」(50代、麻酔科)や「最後は医療過疎地で頑張ってみたい」(50代、一般内科)など、地域医療や医師不足に貢献したいとの声も寄せられた。
「雇用延長してもらう」との医師からは、「信用がある」(40代、腎臓内科)、「生活リズムを保てる」(40代、整形外科)、「一番ストレスが少ない」(40代、小児科)、「電子カルテや診療システムなど、定年後に新しく覚えるのは大変。慣れた環境で診療を継続したい」(40代、整形外科)、「一時は開業も考えたが、勤務医の方が精神的にも楽」(50代、小児科)――などのコメントが寄せられた。