医療政策に多大な影響力を持つ患者組織
公開日時 2010/08/30 00:00
MRGAssociates,Inc代表取締役社長森永知美(医療・シニアビジネスコンサルタントLA在住)米国では患者組織の影響力が大きい。米国社会において、患者組織の存在は消費者団体の一つと言って良いだろう。患者は医療というサービスを享受する医療産業の消費者であり、自分の身は自分で守らずしてどうする、という自衛意識と自立心が強い米国人にとって、患者擁護活動(アドボカシー)は当然のことである。またそういった活動を支援しようという社会貢献意識も米国では高い。患者組織は各疾患ごとに星の数ほどあるが、なかには絶大な威力を持ち、医療政策に対する発言力が非常に大きい組織もある。疾患に関する法案策定において、患者組織の圧力が大きく影響を及ぼしていると言っても過言ではない。幅広い役割患者の自己防衛行為の最も典...