あすかの新中計 12年度売上は3割増目標 要員はスリム化1割減
公開日時 2010/07/02 04:01
あすか製薬は7月1日、10年度から12年度までの3ヵ年中期経営計画「ASKA PLAN 2012」を策定したと発表した。内科・産婦人科・泌尿器科の重点3領域に資源を集中し、新製品の上市と既存主力品による売上拡大と、コスト削減を進める。それにより12年度段階の売上高は480億円(09年度357億円)、営業利益は30億円(同4億円)を目指す。コスト削減の一環で従業員数は見直しを図り、現在の1000人余りから900人台にする。そのため希望退職者募集を7月に実施することになった。
主力品の消化性潰瘍・胃炎治療薬アルタットの小児適応の追加、高脂血症治療薬リピディルの錠剤の追加(現在カプセル)のほか、日本製薬と販売契約をした内視鏡検査前処置薬ミンクリア(NPO-11、日本製薬が09年12月申請)、09年9月に申請した緊急避妊薬ノルレボ(SOH-075)の早期の上市・育成により、売上の伸張を図る。
一方、コスト面では、今年4月に実施したいわき工場への生産拠点の統合をはじめ、製造委受託を進めるなど生産性を高めたい考え。要員の見直しでは、7月26日~30日まで35歳以上60歳未満の正規従業員を対象に、100人程度の希望退職者を募集する。
研究開発費は09年度同様に50億円と計画した。喘息とCOPD(慢性閉塞性肺疾患)治療薬を狙うGDP-1116、排尿障害改善薬を狙うAKP-002の開発を加速する方針。バイオシミラーである不妊症治療薬AKP-501も第3相試験に向け注力する。