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武田薬品 キャンバスのがん治療薬CBP501の共同事業化契約を解消

公開日時 2010/06/18 04:00

武田薬品は6月17日、バイオベンチャーのキャンバス社と共同開発してきたがん治療薬CBP501について、同剤のバックアップ化合物を含めた共同事業化契約を解消することで両社合意したと発表した。武田のがん領域の開発パイプラインの見直しの中で、キャンバス社との間で開発方針に見解の相違が生じたためと、両社は説明している。契約解消に伴い、解約日までの開発費用や解約にかかる金銭補償として武田は7億5000万円をキャンパス社に支払う。

契約は07年3月に全世界を対象に締結したもの。武田の米国子会社であるミレニアム社とキャンバス社が共同で非小細胞肺がん、悪性胸膜中皮腫を対象に第2相試験を実施していた。これまでの得られているデータからは有効性、安全性に関して開発の継続を妨げる事象はなかったとしている。キャンバス社は開発を継続し、次のパートナーの獲得を進める。

CBP501は、がん細胞において細胞分裂の過程でDNAの損傷をチェック、修復を行うG2期チェックポイントを阻害することにより、がん細胞死を促進する作用を持っているとされる。

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