民主・梅村参院議員 12年度に医療・介護の提供体制含む大改革を
公開日時 2010/01/26 04:01
民主党の梅村聡参議院議員は1月24日、都内で開かれたNPO法人医療制度研究会の講演会で、10年度診療報酬改定で入院を重点に置く道筋はできたものの、限られた財源の中で「診療報酬のインセンティブだけで(医療を変えていくのは)難しい」という議論が党の中にもあるとし、介護報酬と同時改定となる12年度に医療保険と介護保険のすみ分けを含む提供体制も見直し、報酬体系と提供体制をセットにした議論を12年度に向けて行う必要性を強調した。
そのため、10年度改定で焦点となっている病院と診療所の再診料統一問題も、個人的意見と断った上で「(今改定で)急ぐ必要があるのか」と指摘し、12年度に向けた改革の中で医療提供体制の見直しも議論する中で検討すべきとの認識を示した。
同議員は、診療所の再診料を引き下げ、病院のを引き上げる議論があることについて、「診療所がもつセーフティーネットの役割からすると引き下げの影響は大きい」とする一方で、入院を重点に置く病院にとって「(再診料の引き上げが)どれほどありがたみを感じるものなのか」と述べ、様々な問題が含んだ形で点数の統一を図ることに疑問を投げかけた。
梅村議員は、党の「適切な医療費を考える議員連盟」(会長・桜井充参議院議員)の事務局長。医師。