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米メルク MR数や研究所削減でコスト削減を強化

公開日時 2010/01/13 04:00

米メルクは、10年もシェリング・プラウとの合併後のコスト削減を一層強化、スリムな体質を構築する構えだ。MR数の削減や、研究所削減を視野に入れる。同社のRichard Clark CEOがゴールドマン・サックス主催の会議で明らかにした。


米メルクは、09年3月のシェリング・プラウとの合併発表の際に両社合算で、すでに実行中の30億ドルの削減に加え35億ドルを上乗せするとの計画を示している。Clark CEOは、「これは間違いなく達成できる」と自信をみせた上で、MR数の削減だけでなく、営業・管理組織や研究所数削減の意向も示している。


MRについては、過去2年間で全体の30~35%の削減を実施しているが、今後派遣MRを多用する考え。96ヵ所ある工場も削減対象となる。


●エゼチミブ+シンバスタチンの安全性にも自信

また、Clark CEOは会議の席で、高脂血症薬のVytorin(エゼチミブ+シンバスタチンの配合剤)についてもコメント。懸念されたVytorinとZetia(エゼチミブ)の発がんとの関連性は、FDAによって否定されている。しかし、同社にとって懸念を払しょくする上で欠かせないのが、シンバスタチンを対照薬とし、急性冠症候群のハイリスク患者における同疾患予防ベネフィットを評価する「IMPROVE-IT」試験の結果だ。Clark CEOは、昨年11月に安全性監視委員会が集まり、試験継続を決めたので、「試験に自信を持っている」と表明した。なお、同試験は12年に結果が明らかになる見通しだ。

(The Pink Sheet  1月11日号より)  FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから

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