一見穏やかな10年第2四半期決算
公開日時 2009/11/29 00:00
嵐の前の静けさか製薬企業の2010年第2四半期決算は、円高によりマイナスの影響を受けた以外は、全体的には穏やかな内容だった。2年に1度の薬価改正の狭間の年ということもあり、各社とも国内主力品は堅調な伸び、相応の利益も確保、通期も集計した31社中20社が増収増益を計画する。しかしそれは、嵐の前の静けさ、といえそうだ。各社主力品堅調に推移「海外売上、利益の大部分は欧米から上げてきたが、今回の経済ショックで、欧米の成長にブレーキがかかった。一方で、BRICsは2桁の成長を続けている。バランスを失した海外プレゼンスとなっている」。武田薬品の長谷川閑史社長は11月、講演で経営戦略の反省を語った。同社の第2四半期決算は、前期に計上した米ミレニアム社買収に伴う経費が今期ないため大幅増益となったが、円高によ...