米コネチカット州検察当局は、ワクチンメーカー4社と医薬品卸業者7社が季節性インフルエンザの品薄な状況に便乗して価格を吊り上げ、かつ一部ユーザーに優先的に供給した容疑で捜査を開始した。
検察当局は、季節性インフルエンザ・ワクチンの価格1回接種分7-8ドルが100ドル以上も上昇したという訴えに応じて捜査を開始した。訴えたのは、訪問看護協会(VNA)の施設、慈善団体施設、小規模診療所など。当該メーカー・卸に価格の実態や供給実態について文書での回答を求めている。検察当局は、ワクチンメーカーが、新型インフルエンザ流行に伴い、同ワクチンの製造にシフトし、季節性インフルエンザの生産量が不足、品薄な状況のため、値上げした可能性もあると見ている。ワクチンは大手薬局チェーンや大規模や薬局には供給されているという。
検察当局は、値上げが事実だとすると、供給前の価格合意に違反すると指摘している。回答を求められたのは、グラクソ・スミスクライン、メドイミューン・ワクチンズ、サノフィパスツールなどメーカー4社とABOファーマシューティカルズ、アトランティック・バイオロジカルズなど卸7社。