マーケットリポート~IMS研究報告 変貌する米欧の新薬上市環境
公開日時 2009/10/30 00:00
保険者向けエビデンスで売上最大化を「新薬さえ出せば売り上げが増えて成長できた時代は、もはや過去のことである」――IMSヘルス社がまとめた研究報告「The2008IMSLaunchExcellenceStudy」でのフレーズだ。新薬の開発成功確率が低下している今、幸いにも上市できた新薬の売上げを最大化することの重要性はより増しているが、米欧の主要市場では新薬上市の環境が変貌しているという。何が起こっているのだろうか。(神尾裕)研究報告によると、最近10年間の全世界での新薬の上市数は、08年はプライマリケア領域のみならず、スペシャリティケア領域でも減少した。プライマリケアの新薬は1998年に21品目上市されたが、その後増減を繰り返して06年と07年はそれぞれ13品目、08年には12品目まで減少し...