武田薬品 新たにメキシコ、トルコなど7ヵ国進出へ
公開日時 2009/10/02 04:00
武田薬品は10月1日、販売子会社として武田メキシコ、武田ノルディック(所在地:スウェーデン)、武田ベネルクス(ベルギー)、武田トルコを設立することを決定したと発表した。同社によると、今月中に設立し、糖尿病治療薬アクトスのほか新薬を順次投入し、自社販売を段階的に進めていく。
同社は、グローバル事業基盤を強化するため自社進出地域の拡大に取り組んでおり、今回の販売子会社の設立もその一貫。今年に入ってスペイン、ポルトガル、アイルランド、カナダで自社販売を開始。今回は4販売子会社を通じ、メキシコ、トルコ、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、ベルギー、ルクセンブルクの7ヵ国へ進出することになる。
同社によると、販売製品はアクトスのほか、プロトンポンプ阻害剤プレバシッド(日本名:タケプロン)の後継であるカピデックス、欧米でフェーズ3にあるARBのTAK-491、糖尿病に用いるDPP-4阻害剤SYR-322などの投入が視野にある。各社MR採用計画は詰めているというが、ノルディックとベネルクスは数名~数十名程度、メキシコは11年までに100人程度、トルコは10年までに60人程度を採用し、展開したい考え。既にメキシコ以外では、アクトスの販売権を買い戻している。