支払基金 保険支払い認めた適応外使用33件を公表
公開日時 2009/10/01 04:00
社会保険診療報酬支払基金は9月28日、保険支払いを認めた医薬品の適応外使用事例を公表した。マイナートランキライザーのジアセパム(内服・注射)をてんかんに処方した場合や、消炎鎮痛薬のインドメタシン(坐剤)をがん性疼痛に対し処方した場合など33件。同様の事例は07年9月に47件公表しており、今回のはこれに続く2回目。
これは80年9月に発出された当時の厚生省保険局長通知「保険診療における医薬品の取り扱い」(いわゆる55年通知)に基づく適応外使用に関して、基金内の検討委員会で検討した結果。通知の中では、承認効能にかかわらず薬理作用に基づいて処方した場合は、「学術上誤りなきを期し一層の適正化を図ること」とし、レセプト審査にあたっては、承認効能を「機械的に適用することによって都道府県の間でアンバランスをきたすことがないようにすること」としている。
なお基金は、今後の支払いの適否について、今回の公表事例が「画一的、一律的に適用されるものではない」とクギを刺している。