ロシア 国内の製薬産業育成に力
公開日時 2009/09/09 04:00
ロシア・通産省のViktor Khristenko大臣は、今後数年間の国内製薬産業の育成に力を入れる方針を示している。現在輸入に頼っている高価な薬剤を、国内での生産を進めることで、薬剤費の削減を狙う。9月7日付のScrip誌が報じた。
Khristenko氏が、昨年7疾患にかかった薬剤費を分析したところ、364品目で、1060億Rb(33億ドル)以上輸入しており、このうち、158品目は、国内で生産していないことが分かったという。この中には、14品目のジェネリック医薬品、15品目の生物学的製剤、98品目の特許期間中の新薬があった。さらに、国内の製薬企業は厚労省が重要な医薬品に指定している650品目のうち、250品目を現在製造することができないという。
これに対し、Khristenko氏は、15品目について国内企業に開発の優先権があると説明。Generium、Biocad、Chemrar Hi-Tech Centerの3つの企業が開発に参画することで、65億Rbの国家予算削減になるとしている。