2030年前後を見据えたビジネス変革を
コロナ禍で始まった変革 更なる加速へ
公開日時 2022/12/01 00:00
景気後退の足音迫る社会構造変化への対応がカギ編集長沼田佳之世界的な物価高、エネルギー価格高騰、円安など社会経済の動向が日々刻々と変化している。国民皆保険制度の枠内でビジネス展開してきた製薬産業だけに、保護的なイメージが強く、景気にあまり左右されないことが強みとされてきた。ただ、今回の社会経済の激変は社会構造や社会システムに対し、当初の想定を超えたスピードで変化をもたらすとみられる。経営者視点でみると、足元の収益はもちろんだが、2030年前後を見据えた中期的なビジネス変革への軌道をどう描くかカギとなる。我々はコロナ禍を経験する中でデジタルを活用した働き方の改革を進めてきた。しかし、それはあくまで序章にすぎない。インフレの波が世界全体を覆う中で、その後に迫る景気後退にどう対処すべきだろうか。欧米...