非日常のなかの日常を“証言”し、支援を隅々に広げたい
国境なき医師団(MSF) 救命救急医・外傷外科医 門馬秀介 さん
公開日時 2022/08/01 00:00
日本初のウクライナ派遣医師ロシアによるウクライナ侵攻が始まってからまもなく半年が経とうとしている。国境なき医師団(MSF)所属の門馬秀介医師は、侵攻開始からわずか3週間、日本人医師として初めてウクライナでの医療支援に向かった。現地で目にしたのは、人々がご飯を食べ、仕事するという普通の生活を守ろうとしている光景だ。メディアが爆撃などの被害をクローズアップするなかで、大きなギャップを感じたという。帰国して3か月。実際に目にした光景を“証言”し、生きた情報をもとに適切な活動を行うことの大切さを説いている。(岡山友美)〔略歴〕専門は救命集中治療・災害医療・航空医療含む病院前医療・重度四肢外傷。中学より大学まで米国で過ごし、帰国後、日本で医学部を卒業。その後、国内大学病院の救命...