深刻化するプライマリーケア医の不足、メディカル・ホームに活路
公開日時 2009/08/31 00:00
米国では、プライマリーケア医師の不足が深刻化している。成り手も少なければ、利益を出せずに廃業してしまうケースが後を経たない。評判の良くないマネージドケア(管理医療)のゲイト・キーパーとみなされることから人気がないこともあるが、そもそも医師になるための学費が非常に高く、医学部を卒業する頃には、10万ドル以上にも膨らんでいる学費のローンの返済を考えると、もっと稼ぎの良い専門医を目指さないと採算が合わないのである(米国の学生は、医学生に限らず多くが政府系金融機関などから学費専門のローンプログラムを利用している)。医師の中でプライマリーケアを目指す割合は、年間僅か数パーセントに過ぎないと訴える専門家もいる。プライマリーケアがなかなか利益を出せない理由の一つに、メディケア(高齢者向け公的医療保険制度)...