薬食審・安対調査会 タミフル、「安全性に重大な懸念はない」
公開日時 2006/01/29 23:00
インフルエンザ治療薬タミフル服用後、異常行動等による小児の死亡例が報告
された問題で、厚労省の薬食審安全対策調査会は1月27日、「安全性に重大な
懸念があるとは考えていない」との見解を示した。成人も含め大部分の死亡例
で因果関係は明らかでないと判断した。これを受け、同省作成の「新型インフ
ルエンザに関するQ&A」を改訂する。
タミフルの服用患者で、異常行動によるものを含む小児14例(1月20日時点)
の死亡が報告されている。また、成人では28例の死亡が報告されており、うち
2例(中毒性表皮壊死症および腎不全による)は因果関係が否定できないもの
の、残りの26例は否定的であるとした。
中毒性表皮壊死症・腎不全については、既に添付文書の使用上の注意に記載し、
注意喚起した。これまでFDAや日本小児科学会は「死亡例との因果関係を示す
証拠はない(明らかでない)」との評価を示していた。