薬食審第一部会 大型化期待のアリピプラゾールを審議へ
公開日時 2005/09/29 23:00
大塚製薬の非定型抗精神病薬アリピプラゾールが厚生労働省の薬食審医薬品第
一部会(10月13日開催予定)で審議されることが9月29日、わかった。第一部
会を通過すれば、早ければ年内にも正式承認される見通し。非定型として国内
5番目だが、海外で大型化するなど、国内の医療関係者や患者会からの期待も
高い。【審議・報告品目は下段】
アリピプラゾールは「アビリファイ」という製品名で米国などでブルストル・マ
イヤーズスクイブと共同販売している。大塚によると、04年売上高は約9億ド
ルと大型製品に成長している。
大塚は国内製品名をアビリファイではなく「エビリファイ」に決めた。同社広報
は「アビリファイと似た製品名の薬剤が存在したため」と説明している。
国内で先行する非定型薬には、リスパダール(ヤンセンファーマ)、ジプレキ
サ(日本イーライリリー)、セロクエル(アステラス製薬)、ルーラン(住友
製薬)の4製品がある。04年の抗精神病薬市場は約1000億円。このうち非定型
薬は売上げの6割以上を占めている。