厚労省・第1部会 武田のブロプレス、「心不全」適応を審議
公開日時 2005/08/15 23:00
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第1部会は、8月24日に開催予定の
会合で、武田薬品のARBブロプレスについて心不全の適応追加を審議する。こ
の日の部会を通過すれば、年内にも正式に適応追加が認められる。国内のARB
で心不全の適応を持つのはブロプレスが初めてとなる見通しで、激戦のARB市
場がさらに加熱する可能性が出てきた。
ARB市場はブロプレスをはじめ、ディオバン(ノバルティスファーマ)やニュ
ーロタン(万有製薬)、ミカルディス(アステラス製薬・日本ベーリンガーイ
ンゲルハイム)、オルメテック(三共・興和)が凌ぎを削る。ブロプレスの04
年売上高(薬価ベース)は前年比約20%増の約1126億円でトップ、ディオバン
が約26%増の約895億円で追走するなど、二強体制に突入している。
ブロプレスの心不全の適応追加が認められれば、「他メーカーにとって脅威に
なる。MR1700人体制を整えた武田の攻勢が強まるのは必至」(メーカー関係者)
との見方も出ている。