厚労省・第2部会 GSKの小児用抗生物質、通過見送り
公開日時 2005/07/27 23:00
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会は7月27日、グラクソ・ス
ミスクライン(GSK)の抗生物質「オーグメンチンES小児用ド
ライシロップ」を審議したが、委員から「ボトルタイプのため、服用量で間違
いが起こる可能性がある」などの意見が出たため、通過を見送った。8月に開
催する次回会合で再び審議する予定だ。
この製剤はクラブラン酸カリウムとアモキシシリンの配合剤。審査管理課によ
ると、従来品に比べて、アモキシシリンの割合を増やして小児用に改良したも
の。部会では発売済みの顆粒製剤に比べて、小児用ドライシロップは効能が少
ないため取り違えミスが起こる可能性を指摘する声もあったという。同課は、
こうした課題を解決するようGSKに対応を求めたとしている。
さらに、第2部会は武田薬品の乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン「タケダ」
も審議したが、こちらは通過した。麻しんや風しんを予防する2種混合ワクチ
ンで、再審査期間は6年間。報告品目にあがったアベンティスファーマの抗が
ん剤「タキソテール注」は子宮体がんの効能追加を、武田薬品のリュ-プリン
SR注射用キット11.25は閉経前乳がんの効能追加をそれぞれ了承した。