「改革」は本格化し開業医の事業継続に赤信号
本質論から始まる診療報酬改定論議
公開日時 2007/07/31 00:00
なぜ“助走”が必要かこの稿を起こしている段階は、参院選挙の真っ只中で、医療制度・政策に関する前を向いた論議は行われていない。年金問題や格差社会に関する論戦などをみると、社会保障政策に関する論議が第一の関心を集めてもよいように思えるが、本質から外れた社会保険庁改革ばかりが論戦の種となっている。日本のマスメディアは前回衆院選挙の劇場型政治の盛り上がりが忘れられないらしく、本質的な論議をほとんど誘導しない。メディア側の潜在下に存在する一般大衆に対する愚民意識が改まらない限り、積極的な政策論争は起こらないだろう。一番の政治ニュースが「失言」では、期待のしようもない。しかし、来年4月の診療報酬改定は、「本質的論議」のきちんとした助走が必要になる。なぜ必要かについて、改めてその要...