長期投与で試される調剤薬局
公開日時 2007/08/31 00:00
前回まで、「医薬分業」の考え方、調剤薬局マーケットにおける市場動向を、大きな動きとして追ってきました。今回は調剤薬局ビジネスを語るうえで、ここ5年ほど重要な課題になっている「処方の長期化」についてフォーカスしてみたいと思います。●処方の投与日数は1ヵ月単位にそもそも処方の長期化のスタートは、医師が発行する処方せんで医薬品の長期投与制限が原則廃止となった02年4月からです。以来、処方せんの投与日数は伸び続けていて、当社のデータ(表1)でも、02年4月度の処方せん1枚当たりの平均投与日数18.9日が、07年7月度には28.0日と、約1.5倍になっています。さすがにここ数年、投与日数長期化のペースは落ち着いてきたものの、いまだに長期化の傾向自体に大きな変化はありません。病床数の多い大型病院で、その...