高薬価でも“グレードA”中心に
公開日時 2007/08/31 00:00
東京大学医学部附属病院整形外科田中栄講師2006年10月に「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」が制定された。本ガイドライン(以下、GL)は、薬物治療の開始基準を新たに定め、薬物治療の指針を示したのが特徴だ。予防重視の観点から、骨粗鬆症に該当していなくても骨密度が70〜80%に減少した閉経後の女性なども治療開始する方針が盛り込まれている。薬物療法は今後どう変わるのか、話を聞いた。骨粗鬆症の患者さんは、1200万人とも言われますが、加療されているのが2割にとどまっている理由は生活習慣病なども同じですが、自覚症状がないケースが多いことです。骨折を起こしていても、それほど症状が出ない場合は受診しない場合が多いですし、治療を受けようとしないのが一番の原因ではないかと思います。2006年のGLでは、骨密...