流通改革、入口で五里霧中?卸連会長は松谷氏から別所氏へ
公開日時 2009/04/30 00:00
●会長任期4期8年、流通透明化に尽力も課題残しバトンタッチ●早期妥結は○、総価取引是正は△、売差+は●、卸決算過去最悪に卸連会長の松谷高顕氏(東邦薬品会長)が4期8年の任期を終え、新会長には別所芳樹氏(スズケン会長)が就任する。折しも第2次流通改革の初年度が終わり、卸決算は過去最悪となった。改革の3点セットである早期妥結はかろうじて及第、総価取引是正は卸側で体裁を繕った。最後の売差マイナス是正はメーカー側が若干の仕切価切下げを行ったものの、卸のシェア争いが勃発、アクシデントも加わり無残な結果に終わった。「ピュアな医薬品流通」を掲げ透明化に尽力した松谷会長は、「最後は忸怩たる思い」との心中を吐露した。医薬品流通をとりまく霧は深い。新薬価制度の検討も進展するが、現状と課題について松谷会長に取材し...