薬価調査の役割 流通の根幹支える保険薬価制度
公開日時 2012/08/30 00:00
中小企業診断士平田雄一郎MRの皆さんは、“保険薬価制度”という言葉を当然のことと理解していることだろう。日々の業務においても、自社製品の薬価は必要不可欠な情報だ。2年に1度の薬価改定により定められる新薬価、そして現在試行的に導入されている新薬創出加算制度の指定品目。両者の決定に際し、共通して必要になるのが“薬価調査”で得られる情報だ。そしてこの調査の実務を根本的に担っているのが医薬品流通の役割だ。つまり、流通なくして制度は運営できない。今回は是非この点を改めて認識して欲しいと思う。薬価調査とは、医薬品卸売業から病院・診療所・保険薬局への個々の医薬品の販売価格や販売数量を調査することだ。この調査データに基づき、新しい薬価の決定や新薬創出加算制度の対象製品が決定されている(図1)。新薬価は、一般...