転職人気企業ランキング メディカル部門の上位5社は内資企業が独占 DODA調べ
公開日時 2012/06/22 04:00
転職サービスのDODAはこのほど、転職人気企業ランキングを発表し、メディカル部門のトップは昨年同様、武田薬品だった。同社は08年のランキング開始以来、メディカル業界で1位であり、不動の地位を確保している。今年は上位5社を内資系企業が占めたのが特徴。武田薬品は全職種の総合ランキングでは18位で、昨年(20位)から順位を上げた。なお、総合ランキングではトップは昨年に続きグーグル、2位がトヨタ自動車、3位がソニーだった。
調査は25~34歳のホワイトカラー系職種(正社員、契約社員)の男女5000人。調査期間は3月10日~11日で、インターネットで実施した。
メディカル部門では、昨年に続き2位にアステラス製薬がランクインし、その地位をキープした。エーザイ(前年=以下同、5位)が3位に浮上したほか、大塚製薬(15位)が4位に入り、大幅に順位を上げた。5位に第一三共(6位)が入った。
6位はファイザー(4位)、7位はジョンソン・エンド・ジョンソン(3位)、8位はノボ ノルディスク ファーマ(上位15位圏外)、9位はGSK(9位)、10位は参天製薬(上位15位圏外)だった。
同サービスを運営するインテリジェンス社は、上位5社全てが内資系企業が占めた理由について、「欧州危機等の世界経済の影響が考えられる」と分析。 外資系企業の多くが本国・海外市場の市況悪化を受け、採用抑制やリストラクチャリングを進めているなかで、「安定性の観点から内資志向(国内回帰)が進んでいるためではないか」とコメントしている。
上位5位から外れたファイザー、ジョンソン・エンド・ジョンソン、GSKについては、「上位10位にはランクインしており、変わらずの知名度の高さがうかがえる」としている。一方、ノボ ノルディスク ファーマが8位に急浮上したが、その理由については、今年度の世界の持続可能な企業100社ランキング(Global100 Most SustainableCorporations in the World)で1位に選ばれたというニュースの影響がある、との見方を示している。